ノアザミ

【生態等】

※分類は「APGⅢ植物分類体系」と(Engler科名)

  • 被子植物、真正双子葉類、キキョウ類、キク目、キク科(キク科)の多年草。
  • 草地、土手、道端、田畑の畦などに生える。
  • 高さは50~100cm。
  • 根生葉はロゼット状で花期にも多くが残る。茎の葉は、互生(1つずつ方向をたがえてつく)し、羽状に深裂した葉の縁に鋭い刺がある。基部は茎を抱く。
  • 花期は5~8月。枝先に紅紫色の頭状花をつける。総苞(つぼみを包んでいた葉の集まり)は、直径2.5~4cmの扁球形(おわん形)で、総苞片は反り返らず、触ると粘りがある。
  • 分布は本州、四国、九州。

【参考文献等】

増補改訂フィールドベスト図鑑 Vol.1~3 日本の野草(発行所:(株)学習研究社)
季節・生育地でひける 野草・雑草の事典530種 (発行所:(株)西東社)

【投稿者解説】

春の代表的なアザミ。アザミの花は舌状花がなく筒状花だけである。花には粘りがある。よく似た秋咲きのノハラアザミは粘らない。

(解説者:yo.TANAKA)

(主な参考文献)
神奈川県植物誌2001 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県立生命の星・地球博物館
植物の世界(週刊朝日百科) 岩槻/大場他監修 朝日新聞社
牧野新日本植物図鑑 牧野富太郎 北隆館
日本維管束植物目録 米倉浩司著 北隆館

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