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ミシシッピアカミミガメ

【生態等】

  • 脊索動物門、爬虫綱、カメ目、ヌマガメ科。別名ミドリガメ(幼体)
  • 要注意外来生物(外来生物法)。日本及び世界の侵略的外来種ワースト100。
  • 日本全国に定着している。
  • 世界的には、アメリカ合衆国南部からメキシコ北東部の国境地帯。同種は14亜種を含み、アメリカ合衆国のバージニア州から中米を経てブラジルに至る広大な分布域を持つ。
  • 背甲長28cmに達する中型種。雌の方が大型になる。頭部の両側に橙赤色の斑紋が目立つ。雄はしばしば黒化し、全身がまっ黒になる。
  • 生息環境は多様な水域。
  • 交尾は春と秋にみられる。産卵は4月から7月にかけてなされる。
  • 昼行性で日光浴を好む。
  • 食性は雑食性。藻類や水草、水生昆虫、ザリガニ、エビ、貝類、魚類等さまざまなものを採食する。
  • 輸入は1950年代に始まり、野外では1960年代後半からみつかるようになった。
  • ヒトへのサルモネラ菌の感染例がある。
  • 影響を受ける在来生物は、競合及び卵の捕食にさらされる在来淡水カメ類、及び食物となるさまざまな水動植物が影響を受ける。農業被害は、観賞用ハス、ジュンサイ、ヒシの食害
  • カメ類のみならず、ペットとして流通している爬虫類の中で最も多数が輸入、流通している。年により数十万~百万個体近くの幼体がアメリカ合衆国から輸入され、ペットとして安価に販売されている。遺棄や逸走が頻繁に生じているとみられ、たとえ再生産が少なくても、都市近郊の水辺には本亜種が高密度でみられる。在来の淡水性カメ類に比べて産卵数が多く、水質汚濁の進んだ、より悪化した環境への耐性もある。

【参考文献等】

山渓ハンディ図鑑10 日本のカメ・トカゲ・ヘビ(発行所:株式会社 山と渓谷社)

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